10月 22, 2025
【🏵️菊花賞2025】強い血統と枠から見る菊花賞
本日も寒さがまして、暖房が恋しく感じてきましたね。
さて、今回は血統のお話を深めていきたいと思います!
Let’s GO!
日本競馬の3歳クラシック最終戦――菊花賞(芝3000m)。
春の皐月賞・ダービーと違い、純粋なスタミナと底力が問われる「最もタフなG1」として知られています。
そしてこのレースほど、血統の影響が結果に直結するレースはありません。
この記事では、過去データをもとにした
「菊花賞で活躍してきた血統」と「有利な枠順傾向」について、実際の好走馬を例に解説します。
🏵️ 菊花賞とは? 3000mの真価が問われるレース
京都芝3000m(または代替時の阪神3000m)は、スタート直後に坂を上り、6つのコーナーを回る特殊なコース。
ペースは緩む時間帯もありますが、最後の1000mから一気に消耗戦になることが多く、
「どれだけ長く脚を使えるか」「気性面で折り合えるか」が勝負の分かれ目です。
瞬発力よりも持続力とスタミナの裏付けがモノを言う。
そのため、血統的なスタミナの有無がはっきり結果に出るのです。
菊花賞の特徴は、僕の過去ログ、こちらからどうぞ!
🕰️ 過去の勝ち馬から見る「菊花賞に強い血統」
ここでは過去10年の菊花賞勝ち馬の血統傾向を振り返りながら、どんなタイプが強いのかを整理します。
◎ 2023年:ドゥレッツァ(父ドゥラメンテ × 母父モンジュー)
父ドゥラメンテはディープ×キングカメハメハ系という王道配合。
母父モンジューはヨーロッパの超スタミナ血統(凱旋門賞馬)で、日本のスピード+欧州のスタミナを兼ね備えた理想的配合でした。
京都の長丁場を圧勝したのも納得の血統構成。
→ SS系×欧州長距離血統の黄金パターン。
◎ 2022年:アスクビクターモア(父ディープインパクト × 母父レインボークエスト)
こちらも王道・ディープ産駒。
母父レインボークエストはヨーロッパのスタミナ血統で、芝2400m以上に強い配合です。
長距離向きの底力と瞬発力を両立しており、典型的な「持続力型ディープ」。
→ ディープ系+欧州血統の底力補強。
◎ 2021年:タイトルホルダー(父ドゥラメンテ × 母父モティヴェーター)
こちらも父ドゥラメンテ×母父英愛スタミナ血統。
モティヴェーターは英ダービー馬で、トニービン系の流れを持つ。
菊花賞を逃げ切るほどのタフネスと粘りはまさに血統通り。
→ 父ドゥラメンテ(SS×Kingmambo系)+母父欧州長距離系。
◎ 2020年:コントレイル(父ディープインパクト × 母父アンブライドルズソング)
無敗の三冠馬。
母父アンブライドルズソングは米国血統ながら中距離~長距離にも対応できる柔軟なタイプ。
父ディープの軽さに、米国のパワーと持続力を加えたバランス配合。
→ 瞬発力+パワーの融合タイプ。
◎ 2018年:フィエールマン(父ディープインパクト × 母父グリーンチューン)
フランス血統の母父グリーンチューン(ヌレイエフ系)はノーザンダンサー直系で、持続力に優れた血。
ディープ産駒の中でも軽さよりもスタミナ型の配合で、のちに天皇賞春連覇も達成。
→ ディープ産駒の中でも長距離志向の配合。
◎ 2017年:キセキ(父ルーラーシップ × 母父ディープインパクト)
父ルーラーシップ(キングカメハメハ系)は底力に富むステイヤー型。
母父ディープインパクトで瞬発力を補う理想配合。
長距離への高い適性と持続力を見せた典型的な「総合力血統」。
→ キングマンボ系×ディープ系のバランス型。
◎ 2016年:サトノダイヤモンド(父ディープインパクト × 母父オーペン)
こちらもディープ産駒。母父オーペンはフランスの芝中距離馬で、
ノーザンダンサーの影響を強く持つ配合。
瞬発力+持続力+柔軟な気性という、ディープの理想形。
→ ディープ×ノーザンダンサー系=黄金式。
こうして見ると、菊花賞の好走血統には明確な傾向が見えます。
| 傾向 | 内容 |
|---|---|
| 父系 | サンデーサイレンス系(特にディープ・ドゥラメンテ) |
| 母父 | 欧州型スタミナ血統(モンジュー、レインボークエスト、トニービン系など) |
| 血統構成 | 日本のスピード+欧州の持続力のハイブリッド型 |
| 例外的成功 | キングカメハメハ系×ディープ系(キセキなど) |
つまり、「スピードだけでなく、欧州的スタミナを母系で補う配合」が理想。
これが近年の勝ち馬の共通項です。
🏵️ 菊花賞における枠順の傾向
血統と同じくらい重要なのが枠順。
京都3000mはスタート後すぐにコーナーがあり、位置取りが勝敗に直結します。
過去10年の傾向まとめ
- 2枠:勝率20%、連対率30%と抜群の好成績
→ 内すぎず外すぎず、スムーズに立ち回れる理想的な位置 - 外枠(5~8枠):好走率が高く、差し・追い込みでも届きやすい
→ 直線で外からスムーズに加速できるため、ロスが少ない - 1枠:勝ち馬ゼロ。包まれるリスクが高い
実際、フィエールマン(7枠)、キセキ(7枠)、サトノダイヤモンド(6枠)など、外枠からの差し切り勝ちが目立ちます。
一方でアスクビクターモア(2枠)は、内有利の馬場を生かして逃げ切り。
つまり、「馬場傾向に応じて内・外の両方が機能する」が、極端な内は避けたいのが実情です。
菊花賞で狙うべきタイプまとめ
血統・枠順・脚質を総合すると、狙い目は次のようなタイプです。
- 父サンデー系(ディープ・ドゥラメンテなど)+母父欧州型スタミナ血統
- 長く脚を使う持続力タイプ(瞬発力特化よりも好走率高め)
- 2枠 or 外枠(5~8枠)を引いた先行~差しタイプ
この条件を満たした馬は、毎年のように上位争いを演じています。
‼️ 結論:血統と枠は「読み解けるファクター」
菊花賞は、他のG1以上に「血統」と「枠順」の影響が大きいレースです。
なぜなら、この2つは出走前から確定している唯一の情報だから。
ディープやドゥラメンテといった王道SS系を父に持ち、
母父にモンジューやトニービンなど欧州のスタミナ血統を併せ持つ馬――。
そして2枠・外枠からスムーズに走れるタイプ。
これらが揃ったとき、
3000mの長丁場でも「最後まで止まらない脚」を見せる馬が現れます。
◆ まとめポイント
- 菊花賞はサンデー系×欧州型母系が鉄板配合
- 特にディープ・ドゥラメンテ産駒が圧倒的
- ノーザンダンサー・トニービン・モンジューの血はプラス材料
- 枠順は2枠 or 外枠が好走傾向
- 血統×枠×展開を総合的に読むことが勝利への近道
🐎 ドゥラメンテ産駒は2頭出走予定!
まず注目は、父ドゥラメンテを持つ2頭です。
◎ エネルジコ(父ドゥラメンテ)
父ドゥラメンテ × 母父ハーツクライという良血配合。
スピードと持続力を兼ね備えたタイプで、距離延長にも強い。
菊花賞を制した**タイトルホルダー(同じくドゥラメンテ産駒)**の再来を期待する声も。
スタミナ血統+持続力型で、京都3000mはまさに守備範囲。
◎ キングスコール(父ドゥラメンテ)
こちらもスタミナ豊富な血統構成。
母系に欧州の長距離血統を持ち、重厚な配合バランスが魅力です。
父ドゥラメンテは産駒が年々減少している中でも、菊花賞のような「底力を問う舞台」で光る存在。
→ SS系×欧州スタミナ系という王道の菊花賞向き配合です。
🐎 ディープインパクト産駒は今年出走なし
長年クラシック戦線を席巻してきたディープインパクト産駒ですが、
2025年の菊花賞には出走予定馬が確認されていません。
父ディープインパクトは2019年に亡くなっており、
2025年シーズンでは既に産駒の年齢が古馬中心。
今年の3歳世代にはディープ直仔が存在せず、
代わって「ディープの孫世代(キズナ・リアルスティール・アルアインなど)」が主流となっています。
つまり、今の菊花賞は――
「ディープ直仔の時代から、ドゥラメンテやその後継へと主役が移り変わった」
という血統の転換期を迎えているのです。
⚠️ディープの血統を持つ馬を羅列していきます
◎エリキング (父:キズナ)
父はディープインパクトの後継・キズナ。
母父High Chaparralは欧州のスタミナ血統で、まさに“ディープ×欧州”の黄金パターン。
この組み合わせは過去の菊花賞好走馬にも多く、血統的に非常に好相性です。
キズナ産駒らしく持続力に優れ、母系の欧州的な底力で距離延長にも対応。
前走の内容からも折り合い面に成長が見られ、3000mという距離でも安定感のある走りが期待できます。
展開的には中団からロングスパート型が理想。
中~外枠を引ければ、馬場を選ばず持ち味を発揮できるタイプです。
ディープ+欧州スタミナ=菊花賞向き配合
◎コーチェラバレー (父:キズナ)
こちらも父はキズナ。
母父Myboycharlieは欧州~豪州系のマイラー寄りで、ややスピード色が強い構成です。
血統的には中距離ベースで、3000mへの距離延長は“未知数”。
ただし、キズナ産駒は近年タフな条件でも上位に来ており、
ペースが落ち着く持続戦になれば好走余地あり。
末脚勝負に強いタイプなので、展開がハマることが条件。
外目の枠でスムーズに加速できれば、最後の直線で光る可能性を秘めています。
他
・ラーシャムローム
・レイヤードレッド
・レッドバンデ
現在確認できるなかでこの6頭います。
タフでロマンあふれる舞台で進化を問われるステイヤー決戦、菊花賞。
血統を知ることは、ただの予想ではなく、“走る理由”を読み解くことでもあります。
スタミナの血が脈打つ馬を見抜けるかどうか――
それが、秋の京都を制する鍵になるのです。
ゆきや
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